土地建物を担保にとって債権の回収にあてる
抵当権とは、他人にお金を貸した人が土地や建物を担保にとって、もしお金が返ってこなかった場合に、その土地建物を競売し、その代金を債権の回収にあてるというものです。
競売は、裁判所が主宰するオークションのイメージです。
例えば、AがBに1000万円を貸して、その担保としてB所有の土地(1000万円相当)に抵当権をつけて、その旨の登記もしたとします。
そして、その後、Bが約束の期日に弁済しないと、Aは抵当権がついている土地を競売にかけます。
そして、競売の結果その土地を買った人がいたら、Aはその代金を1000万円の債権回収に当てることができるのです。
なお、抵当権のもとになった債権のことを被担保債権と言います。
「抵当権によって担保されている債権」という意味です。
また、抵当権に基づいて、抵当権がついている土地を競売にかけることを「抵当権の実行・行使」といいます。
抵当権を設定する典型的なのは住宅ローンです。
家を買う際に、銀行からお金を借りて抵当権を設定します。もし、借りた住宅ローンを支払うことができない場合には、銀行は競売をかけます。
新しく買った人が払った代金から、銀行はお金をもらう、というのが住宅ローンです。